Phraortes koyasanensis コウヤナナフシの飼育記録 bP | ||
(2012年9月23日〜2013年8月15日) |
日本のナナフシ:コウヤナナフシ |
このページでは、コウヤナナフシの飼育観察について記録していきます。
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2012年9月23日(日) コウヤナナフシの卵がやって来ました | ||
コウヤナナフシの卵 本日、日本直翅類学会の方からコウヤナナフシの卵を約73個いただきました。 産地は和歌山県高野山(2♀採集)で、2012年8月5日に採卵されたものになります。 コウヤナナフシは1970年代に新潟県で詳しい記録がありますが、その後、エダナナフシと混同されてきたようでその存在が忘れ去られていたようです。 卵の保管場所は、北側向きの窓枠で、最低気温が数度にまで下がる場所です。 |
2013年の飼育記録 | ||
2013年3月30日(土) コウヤナナフシの孵化 | ||
1回目の越冬で孵化 2012年9月23日から保管していた73個の卵が、本日、1回目の越冬を経て1頭が孵化してきました。 孵化した初令幼虫の体長は約12ミリほど、触角は前肢と同じくらいの約8ミリです。 エサは、多食性なのでいろいろな食草を試して見たいと思います。 |
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2013年4月7日(日) コウヤナナフシの孵化(2) | ||
2頭目のコウヤナナフシが孵化してきました。 1頭目も無事に成長しています。エサには、キイチゴの仲間を与えています。 |
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2013年4月14日(日) コウヤナナフシの2令 | ||
2頭のうちの1頭が脱皮して2令になったようです。体長は約24ミリ。ミズナラとキイチゴ類を与えています。 |
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2013年4月21日(日) コウヤナナフシの孵化(3)と3令 | ||
先に孵化した幼虫より3週間遅れで1頭孵化してきました。(画像:左)後肢が卵殻から出ずに残っています。(画像:中)⇒(追記:この個体は2・3日後に死亡していました) 1頭が3令に脱皮したようです。ケース底に脱皮殻がありました。体長は約32ミリ。ミズナラとイチゴを与えています。 |
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2013年4月26日(金) コウヤナナフシの4令 | ||
2頭のうちの1頭が4令に脱皮したようです。ケース底に脱皮殻がありました。体長は約42ミリ。ミズナラを与えています。 |
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2013年4月30日(火) コウヤナナフシの4令(2) | ||
2頭のうちの1頭が4令に脱皮したようです。体長は約42ミリ。マユミ・ミズナラを与えています。 |
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2013年5月4日(土) コウヤナナフシの5令 | ||
2頭のうちの1頭が5令に脱皮したようです。体長は約55ミリ。マユミは食べていたようです。 ブナの若葉(開葉直後)を与えて見ました。 |
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2013年5月16日(木) コウヤナナフシの6令 | ||
2頭が6令に脱皮したようです。体長は約70ミリと65ミリ。脱皮殻が残っていた。2頭とも♂です。 キイチゴとノイバラを与えています。 |
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2013年6月13日(木) コウヤナナフシ | ||
2頭のオスのうち1頭が死亡してしまいました。残るは1頭のオスのみです。 | ||
2013年8月8日(木) コウヤナナフシの成虫 | ||
本日、日本直翅類学会の方からコウヤナナフシの成虫を4頭(♂2・♀2)いただきました。 産地は和歌山県高野山で、2013年8月3日に採集されたものになります。 この日は、最高気温が29度になったため、郵送途中で残念ながら2頭(♂1・♀1)が死亡してしまいました。 残る2頭は、キイチゴを食べて元気にしています。何とか卵を採集して来年に繋げたいと思います。 体長は♂約74.5ミリ、♀約100.5ミリ。 |
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最新日記 | ||
2013年8月16日(金) コウヤナナフシの交尾と産卵 | ||
本日、8月8日に送られてきた高野山のコウヤナナフシのオスとメスが交尾しているところを確認できました。その後、卵から飼育してきたオスを同じ飼育ケースに入れたところメスの腹部を挟み始めました。 飼育ケースの底には卵が産み落とされていました。全部で20個ありました。 |
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コウヤナナフシの観察と飼育は、今後も継続します。