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昆虫アルバム

 ハムシ(オオヨモギハムシ種群)
アイヌヨモギハムシ  オオヨモギハムシ種群1  オオヨモギハムシ種群2  ハムシへ戻る
オオヨモギハムシ種群3  オオヨモギハムシ種群4  オオヨモギハムシ種群5  オオヨモギハムシ種群6 
オオヨモギハムシ種群7  オオヨモギハムシ種群8  オオヨモギハムシ種群9  .
 アイヌヨモギハムシ  Chrysolina aino  甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道 
オオヨモギハムシ(メス) オオヨモギハムシ(メス)
オオヨモギハムシ(メス) エゾゴマナ

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初めて見つけたアイヌヨモギハムシです。エゾゴマナの丸まった葉の中で見つけました。
今まで、名前がアイヌヨモギハムシなので、ヨモギの葉につくと思っていましたが、
キク科のアキタブキ、ヨブスマソウ、エゾゴマナ、ハンゴンソウ、チシマアザミ、アキノキリンソウや
キンポウゲ科のサラシナショウマなどにつくそうです。
画像の個体は、赤紫色をしているメスです。メスの尾端には突起があります。
後翅が退化していて飛ぶことが出来ないそうです。

2009年8月29日 函館市亀田中野町 標高約240メートル
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オオヨモギハムシのメス オオヨモギハムシのメス
オオヨモギハムシのオス オオヨモギハムシの交尾
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8月29日の場所よりもさらに山奥に入った林道沿いに生えているエゾゴマナで見つけた個体です。
上段左は、エゾゴマナの葉を食べているところのメスです。体色は、藍色をしています。
上段右は、数百メートルほど離れた場所のメスです。体色は、青紫色をしています。
この2頭の他にメスをもう一頭見つけています。
下段左は、赤紫色をしたオスです。メスより一回りほど小さく約7ミリほどしかありません。
下段右は、採集したケースの中で交尾していたところです。

2009年9月5日 函館市亀田中野町林道
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【 訂 正 】
前まで、オオヨモギハムシとしていましたが、オスの交尾器を確認したところアイヌヨモギハムシでした。
オオヨモギハムシ種群は、オオヨモギハムシ・アイヌヨモギハムシ・ミヤマヨモギハムシの3種がいますが、
体色には地域変異があったり、形態だけでは同定が難しく、間違っていました。
アイヌヨモギハムシに訂正します。
2009年9月8日 管理人
 オオヨモギハムシ種群1  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの仲間には、オオヨモギハムシ、アイヌヨモギハムシ、ミヤマヨモギハムシがいます。
管理人では、これらの区別がはっきりしない場合が多いので、オオヨモギハムシ種群として載せておきます。
Chrysolina angusticollis オオヨモギハムシ
Chrysolina aino  アイヌヨモギハムシ
Chrysolina porosirensis  ミヤマヨモギハムシ
オオヨモギハムシの仲間 オオヨモギハムシの仲間
オオヨモギハムシの仲間 採集地の様子
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函館市紅葉山町の林道沿いのエゾゴマナで見つけた個体です。
函館市亀田中野町の個体は、体色が、藍色から青紫色をしていましたが、この個体は緑色をしていました。
見つけたのはメスの1頭だけでした。
下段右は、採集した場所の様子です。

2009年9月26日 函館市紅葉山町
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 オオヨモギハムシ種群2  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの仲間には、オオヨモギハムシ、アイヌヨモギハムシ、ミヤマヨモギハムシがいます。
管理人では、これらの区別がはっきりしない場合が多いので、オオヨモギハムシ種群として載せておきます。
Chrysolina angusticollis オオヨモギハムシ
Chrysolina aino  アイヌヨモギハムシ
Chrysolina porosirensis  ミヤマヨモギハムシ
ガガイモとオオヨモギハムシの仲間
オオヨモギハムシの仲間
オオヨモギハムシの仲間オオヨモギハムシの仲間
ガガイモの茎から出る乳白色の液オオヨモギハムシの仲間の生息場所
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函館市、大船林道の標高約500メートル付近のガガイモの茎で見つけた個体です。
体色は青紫色をしていました。
見つけたのはメスの1頭だけでした。(腹部先端に三角状の突起が見られます)
下段左は、ガガイモの茎から出る乳白色の液です。
下段右は、採集した場所付近の様子です。

2010年6月5日撮影  函館市 大船林道  標高約500メートル
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 オオヨモギハムシ種群3  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの仲間の交尾
オオヨモギハムシの仲間と食痕
オオヨモギハムシの仲間オオヨモギハムシの仲間
オオヨモギハムシの仲間オオヨモギハムシの食草(アキタブキ)
オオヨモギハムシの飼育(ガガイモ)オオヨモギハムシの飼育(ガガイモ)
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函館市、赤川林道の標高約530メートル付近のアキタブキの葉で見つけた個体です。
体色は青紫色、赤紫色をしていました。
見つけたのは6頭でした。(メス2頭・オス4頭。)
下段の画像(2枚)は、6月5日にガガイモの茎から採集したので、ガガイモが食草なのか気になっていたので試してみることにしました。
採集してきた6頭をガガイモを入れた飼育ケースに飼ってみました。

2010年6月20日撮影  函館市 赤川林道  標高約530メートル
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 オオヨモギハムシ種群4  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの飼育(ガガイモ)オオヨモギハムシの交尾
オオヨモギハムシの飼育(アキタブキ)オオヨモギハムシの交尾
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6月20日にセットしたガガイモでの飼育結果は、ガガイモは全く食べることがありませんでした。
エサを求めて、ケース内をうろうろし続けていました。(画像:上段左)

その後、アキタブキとエゾゴマナを食草として与えたところ、直ぐに食いつき食べ始めました。
また、オスとメスが出会うとすぐに交尾を始めていました。

2010年6月22日撮影  函館市
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 オオヨモギハムシ種群5  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの飼育(アキタブキ)
オオヨモギハムシの飼育(アキタブキ)オオヨモギハムシの飼育(エゾゴマナ)
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6月22日に再セットした飼育ケースの様子です。
アキタブキとエゾゴマナは、食痕だらけになっていました。
6頭の個体は、みんな元気にしています。

2010年6月25日撮影  函館市
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 オオヨモギハムシ種群6  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
オオヨモギハムシの交尾
オオヨモギハムシの交尾
オオヨモギハムシの交尾オオヨモギハムシの飼育(アキタブキ))
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函館市、赤川林道の標高約370メートル付近のアキタブキの葉で見つけた個体です。
体色は赤紫色をしていました。
見つけたのは交尾中の2ペア、4頭でした。(メス2頭・オス2頭。)
アキタブキは、6月のときよりも食痕と思われる穴でいっぱいです。
また、小さなアキタブキは、形を留めないほど食べつくされていました。

2ペアとも採集して、アキタブキとエゾゴマナで飼育開始です。
前回の個体は、6頭のうち5頭が死亡しましたが、1頭は生存していました。
この1頭も含めて飼育を行っています。

2010年7月31日撮影  函館市 赤川林道  標高約370メートル
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 オオヨモギハムシ種群7  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
ヨブスマソウの茎にいたペア
ヨブスマソウの茎にいたペア 
ヨブスマソウの茎にいたオオヨモギハムシ
画像A
イタドリの葉上を歩くオオヨモギハムシオニシモツケの葉上にいたオオヨモギハムシ
採集後にペアになった2頭
上の2頭が採集後にペアになっていました
画像B
飼育セットの様子餌を食べるオオヨモギハムシ
画像C
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画像Aと画像Bは、函館市、赤川林道の標高約530〜560メートル付近で見つけた個体です。
7月31日よりも標高が200メートルほど高い場所です。
見つけたのは交尾中の1ペアと単独の♂1・♀1でした。(メス2頭・オス2頭。)

画像Aは、ヨブスマソウの茎と葉の間にいた交尾中の個体です。
ヨブスマソウは、食草とされているので葉を見ると食痕が付いていました。

画像Bは、上段左が、イタドリの葉上を歩いていたオスの個体です。
イタドリは、食草ではないと思われるので、最初はヨモギハムシかとも思いましたが、念のために採集しておきました。
上段右は、オニシモツケの葉上に付いていたメスの個体です。
オニシモツケも食草ではないと思われますが、腹端の三角形の突起が見えたのでオオヨモギハムシに間違いありません。
採集して、同じ容器に入れておいたところ、この2頭が交尾をしていました。

画像Cは、飼育ケースの中の食草です。
アキタブキとエゾゴマナ・ヨブスマソウで飼育開始です。
飼育ケースに採集個体を放すと、直ぐに食べ始めました。

2010年8月8日撮影  函館市亀田大森町 赤川林道  標高約530〜560メートル
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 オオヨモギハムシ種群8  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
エゾゴマナにつくオオヨモギハムシハンゴンソウにつくオオヨモギハムシ
上国縫川林道ハンゴンソウ
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長万部町茶屋川、上国縫川林道の標高約45〜48メートル付近で見つけた個体です。
見つけたのは交尾中の1ペアと♀1でした。(メス2頭・オス1頭。)

上段左は、エゾゴマナの葉裏にいた交尾中のオオヨモギハムシです。
上段右は、ハンゴンソウの葉先にいたオオヨモギハムシのメスです。
ハンゴンソウからの採集は初めてです。

この林道は初めての場所ですが、国道から入ってしばらくは平坦な林道が続きます。
分岐点から見える崖(画像:下段左)は、国縫層のグリーンタフの露頭になっています。

2010年8月10日撮影  長万部町茶屋川 上国縫林道  標高約45〜48メートル
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 オオヨモギハムシ種群9  Chrysolina   甲虫目 ハムシ科   
体長:約7〜10mm 分布:北海道・東北北部 
ハンゴンソウとオオヨモギハムシハンゴンソウとオオヨモギハムシ
画像A
ハンゴンソウとオオヨモギハムシ
ハンゴンソウとオオヨモギハムシハンゴンソウとオオヨモギハムシ
画像B
エゾゴマナとオオヨモギハムシ
エゾゴマナとオオヨモギハムシエゾゴマナ
画像C
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函館山の標高約250メートル付近で見つけた個体です。

画像AとBは、ハンゴンソウについていました。
画像Cは、エゾゴマナについていました。
函館山では、これらの植物は群落を作っているのではなく、部分的に小さな塊で生えていました。

上翅の色は、赤紫色・青緑色・黒色など様々です。
中には、胸が青紫・上翅が赤紫の2色の個体もいました。

函館山は、約2500万年前の火山活動で海中から隆起した孤島でした。
約3000年前に砂が堆積されて砂州ができ、渡島半島と陸続きの陸繋島になったそうです。

また、江戸時代(松前藩時代)に薪やニシン漁の燃料として伐採された為、函館山ははげ山同然となったそうです。

現在の函館山は、函館の市街地を挟んで横津山系からは切り離されています。
横津山系の裾野ではオオヨモギハムシを採集しているのですが、
果たしてこのような地理的な条件の函館山のオオヨモギハムシと同じものなのか気になる所です。

2011年7月26日撮影 函館市函館山 標高250メートル付近
【注意】 函館山の樹木や草花を採ることは市条例によって禁止されているので採集は行っていません。
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