オオムラサキ
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オオムラサキ Sasakia charonda charonda チョウ目 タテハチョウ科コムラサキ亜科 開長:約75〜88mm 分布:北海道・本州・四国・九州 食草:エゾエノキ、北海道では、藻岩山・円山・八剣山・銭函などに生息。
2010年9月中旬の様子
初めてのオオムラサキ幼虫(2令〜3令)です。
正面を向いて顔を上げたところが最高に可愛いのですが、なかなか顔を上げてくれません。
エゾエノキの葉には大きな食痕が見られます。
エゾエノキの大木の方は、葉が硬くなっているのであまり幼虫が見られません。
幼木の方は葉が柔らかく、30頭ほどの幼虫が見られます。
可愛い顔ですが、死亡してしまった個体のようです。
撮影地の様子です。オオムラサキ幼虫のビデオ
2010年9月12日撮影 札幌市南区(藻岩山)
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2010年10月中旬の様子 エゾエノキの葉上の4令幼虫
ほとんど動かなくなっていたのですが、1頭だけ正面を向いて顔を上げたところを写せました。最高に可愛いです。
エゾエノキの葉上にいるオオムラサキ幼虫の4令です。
多くの幼虫は、越冬のためにすでに木を降りていました。
葉上の幼虫の体色は緑のままのものから、黄緑・薄茶色のものまでいます。
ほとんどが動きを止めてじっとしていました。
落葉の中の4令(越冬幼虫)
エゾエノキの根元の半径1メートルほどの落葉を探してみたところ直ぐに幼虫が見つかりました。
幼虫の体色は、枯葉と同じような茶色の個体と、黄色い個体、緑の個体など様々です。
おそらく降りたばかりで、体色が緑のままでも枯葉の下に潜り込むようです。
枯葉の種類も、サクラ・ハンノキ・カエデなどです。この日、一番幼虫が見られたのはカエデの葉でした。
エゾエノキの葉は、まだ緑色をしているので、ほとんど落葉していません。
生息環境の様子
エゾエノキの葉は、ほとんどが緑色をしていますが、部分的に黄色味を帯び始めています。
左は、撮影場所の上の方です。コナラかミズナラが黄葉しています。
右は、撮影場所ではありませんが、オオムラサキが生息する八剣山の紅葉の様子です。2010年10月24日撮影 札幌市南区(藻岩山)
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2010年10月下旬の様子 4令幼虫の様子
10月26日と27日にまとまった降雪があったようです。
しかし、エゾエノキの葉は、まだ緑色をしており、ようやく黄色くなって来たところです。
1週間前に見られた葉上の幼虫は、1頭しか見つけることが出来ませんでした。
たくさんいた枯葉の下の幼虫がほとんど見つけることが出来なくなっていました。
降雪のために、さらに下に積もった枯葉に移動したのか?
誰かに採集されていったのか?詳しいところは分かりません。2010年10月31日撮影 札幌市南区(藻岩山)
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2011年5月下旬の様子 越冬明けの幼虫の様子
2011年5月28日、オオムラサキが生息するという八剣山へ行ってみました。
この場所は、初めてなので、全く見当がつきませんでしたが、運良く1本目のエゾエノキで発見できました。
1本の木に数頭の幼虫を見つけることが出来ました。
越冬明けということもあり、ほとんどの個体がねずみ色をしています。
中には、脱皮殻と並んでみどり色になっている個体も見られました。
生息環境の様子
左は今回のオオムラサキのついていたエゾエノキの木です。樹高は背丈ほどしかありません。
右はエゾエノキの生えていた近くの環境です。切り立った急な岩場になっています。2011年5月28日撮影 札幌市南区(八剣山)
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