2010年1月26日から保管を開始したヤスマツトビナナフシ(産地:石川県金沢市医王山:102個)の2009年卵。 卵の保管場所は、シラキトビナナフシの時とほとんど同じ、北側の室内階段に保管しています。 この場所は、一番寒い時期で、5度前後になります。4月の時期ですと日中で16度前後、朝方で13度前後になります。 日照条件は、北側ですが、朝昼の区別はあります。夜は、ほとんど電気をつけていませんので、野外とほぼ同じ条件と思われます。 保管ケースは、仕切りのついたプラスチックのケースにキッチンペーパーを敷いて湿らせました。 |
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2010年春 1回目の越冬では孵化してきませんでした 2010年の春(4月〜6月)には、1頭も孵化してきませんでした。そのまま、同じ場所で保管を継続していきました。 |
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2011年4月1日 2回目の越冬を経て孵化してきました。 | |||
2010年の春に孵化しなかったので、半分は失敗したと考えていましたが、シラキトビナナフシの卵やトゲナナフシの卵で見られた、2回目の越冬を経て孵化する可能性も考えていました。 2回目の越冬が終わり、室温が15度前後になり始めた4月1日に1頭の孵化を確認できました。 孵化した個体は、体長は約10ミリほどです。 動きは、かなり素早く、孵化したてでもしっかりと走ることができます。 黄緑色の体に、赤茶色の模様が見られます。シラキトビナナフシよりも腹部背面の薄茶色がつながっています。また、触覚の黒い環がはっきりしています。 (2011年4月10日 記載) |
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2012年4月17日 1回目の越冬で孵化してきました。 | |||
2011年6月14日に採卵し保管していた卵が、1回の越冬を経て孵化してきました。親は2011年4月に孵化してきた個体です。 これで、ヤスマツトビナナフシの卵は、1回越冬と2回越冬で孵化するものが存在することになります。産卵時期の違いによるものなのか今後の課題になります。 (2012年4月22日 記載) |
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ヤスマツトビナナフシの孵化の様子は、こちらをご覧下さい。 ⇒ ヤスマツトビナナフシの飼育記録1 |
基礎データ・画像 | 孵化の状況 | コメント |
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採卵:2009年秋 個数:102個 産地:石川県金沢市 医王山 |
2011.4.01 1頭孵化 2011.4.02 1頭孵化 2011.4.04 1頭孵化 2011.4.06 1頭孵化 2011.4.07 2頭孵化 2011.4.08 3頭孵化 2011.4.10 1頭孵化 2011.4.13 2頭孵化 2011.4.26 2頭孵化 計 14頭孵化 |
水分は普通 |
孵化率 : 13.7% | ||
全体 (2011年4月26日現在) | 14頭孵化 | 孵化率 : 13.7% |
基礎データ・画像 | 孵化の状況 | コメント |
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採卵:2011年6月14日 個数:22個 産地:石川県金沢市 医王山 |
2012.4.17 2頭孵化 2011.4.18 11頭孵化 2011.4.19 6頭孵化 計 19頭孵化 |
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孵化率 : 86.4% | ||
全体 (2012年4月19日現在) | 19頭孵化 | 孵化率 : 86.4% |