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Micadina fagi      野外観察・飼育記録
bQ (2008年8月1日〜8月30日)


このページでは、シラキトビナナフシの野外での観察や飼育中の観察について記録していきます。




2008年8月1日(金)
シラキトビナナフシの6令幼虫を採集(シラキ17号)
シラキ17号の発見

 シラキトビナナフシを採集に行って、コナラの木に最初の網をかけようとしたところ、目標の高さに届く前に葉に網が当たってしまいました。
 するとマッチ棒のようなものが落ちてきました。落ちた場所を見ると、そこにはシラキトビナナフシが擬態のポーズをとっていました。(写真左)コナラの葉に網が触れたショックで落ちてきたのです。
後翅の翅芽の大きさから見ると6令幼虫のようです。体長は約41ミリあります。(写真右)
 偶然でしたが、幸先のいいスタートでした。しかし、その後2時間ほど探し回りましたが、追加個体は発見することが出来ませんでした。そろそろ成虫になっている可能性があります。

シラキ9号の6令への脱皮

 7月5日に2令で採集したシラキ9号が、飼育ケースの側面で6令への脱皮をしました。(写真右)
体長は約45ミリあります。脱皮の場合、葉裏の安定した場所で行うと思っていましたが、今回の脱皮をはじめ、これまでにも飼育ケースのほぼ垂直な側面で脱皮している個体が見られました。
しばらくすると脱皮からは残すところ無く食べつくされていました。


2008年8月2日(土)
シラキ6号の様子
 7月22日に6令幼虫へと脱皮したシラキ6号は、ケースの側面にじっとしていることが多くなりました。
良く見てみると、後翅の翅芽が少し腹部から離れ、前胸から中胸の背面が赤紫色になっています。(写真左・中)
翅の短い成虫といったところです。
 7月30日のときは、まだ赤紫色は見られませんでしたので、そろそろ成虫への羽化が近いのだと思います。(写真右)


2008年8月3日(日)
シラキ6号の羽化
 昨日、前胸・中胸の背面が赤紫色になり、羽化が近いと感じていました。その後、本日午前4時頃にはさらに赤紫色が強くなり、後翅の翅芽も赤くなり、葉裏に静止しながらしきりに腹部を上下に動かし始めました。(写真左)
 しばらく羽化のチャンスを待っていたのですが、眠ってしまい、午前10時半頃にみてみると、すでに羽化が終了して翅ものびきっていました。(写真中央)
 その後、午前11時頃には脱皮殻を食べ始めています。(写真右)


2008年8月6日(水)
シラキトビナナフシの6令幼虫を6頭採集
 今日は、快晴で気温も28度を超えました。
ミズナラの林には、強い日差しが照りつけ、葉の表にいるシラキトビナナフシがシルエットとなって見えていました。(写真左)
おかげで、今までになくシラキトビナナフシがたくさん見つかり、全部で6頭の6令幼虫を採集することができました。
いずれも6令の中期くらいで、体長は約41ミリあります。

それぞれの採集の様子です。
シラキ18号、高さ5mくらいのミズナラの葉を網ですくったところ、網に入りました。
シラキ19号、高さ3mくらいのミズナラの葉にシルエットを発見し、網で採集する。
シラキ20号シラキ21号、ミズナラの木を上から下へ向かって網ですくったところ、下に2頭同時に落下してくる。
シラキ22号、高さ3mくらいのミズナラの葉にシルエットを発見し、網で採集する。
シラキ23号、同じ木の高さ5mくらいのミズナラの葉にシルエットを発見し、網で採集する。
時間は、シラキ18号を13:40頃採集し、シラキ23号で14:50頃採集でしたので、1時間ちょっとで6頭を採集出来たことになります。


2008年8月9日(土)
シラキトビナナフシの羽化
シラキ24号の発見
 今日は、ミズナラの林でシラキトビナナフシの6令幼虫を1頭発見しました。(写真左)
天気は快晴でしたが、風が強く、木が風にあおられていました。そのせいか、8月6日のようにたくさん発見とはいきませんでした。
見つけた6令幼虫は、体長が約41ミリでした。
採集して飼育中のシラキトビナナフシは、ほとんどが羽化して成虫になっていますが、野外ではまだ6令幼虫の段階のようです。来週あたりには羽化が始まると思われます。

シラキ16号の羽化(写真中・右)
18時50分頃に、飼育中のシラキ16号(7月26日5令採集)が羽化しているところを発見しました。
すでに、肢や触覚が殻から抜けて、脱皮殻から垂直にぶらさがって静止している状態でした。
その後、5分ほどで上体を起こし、葉裏につかまって腹端を抜き出し、静止し始めました。
その後は、後翅が伸び始め、40分ほどで完全に翅が伸びきり、左右がぴたりと合わさりました。

8月に入って飼育中のシラキトビナナフシが次々と成虫に羽化しています。

8月3日、シラキ6号
8月5日、シラキ1号・シラキ12号
8月6日、シラキ7号・シラキ14号
8月7日、シラキ3号・シラキ4号・シラキ5号
8月8日、シラキ10号・シラキ15号・シラキ17号
8月9日、シラキ11号・シラキ16号・シラキ20号


2008年8月10日(日)
シラキトビナナフシの6令幼虫を4頭採集
 今日は、シラキトビナナフシの6令幼虫を4頭採集しました。

シラキ25号の発見(写真左)
 13時50分頃、ミズナラの木を網で叩いたところ落下してきました。体長は、約41ミリです。
6令幼虫で、前胸と中胸の背面に赤紫色が浮かび上がっていて、後翅も腹部から浮き上がり、色も濃くなっています。羽化がかなり近いと思われます。

シラキ26号の発見(写真中)
 14時05分頃、別のミズナラの木を網で叩いて落下してきました。体長は、約42ミリあります。
6令幼虫で、25号と同じく、羽化が近いと思われます。

シラキ27号と28号の発見(写真右)
 14時30分頃、ミズナラの葉にシルエットを発見しました。27号を網で採ってるうちに落下しましたが、同時に別の28号も一緒に落下してきました。
体長は、27号が41ミリで、28号が42ミリです。この2頭は、背面に赤紫色がでていないので、6令の中期くらいと思われます。それでも1週間くらいで羽化すると思われます。

シラキ19号の羽化
 8月6日に6令幼虫で採集したシラキ19号が羽化しました。16時頃に発見したときにはすでに羽化殻を食べ終わって静止しているところでした。


2008年8月12日(火)
シラキトビナナフシの成虫を採集
シラキトビナナフシの成虫 シラキトビナナフシの成虫 シラキトビナナフシの羽化
 今日は、シラキトビナナフシの成虫を4頭、6令幼虫を2頭採集しました。
今期、成虫採集は初めてです。8月10日に採集した6令幼虫の状態から羽化が近いと思っていましたが、予想通り成虫が採集できました。

シラキ29号(成虫)の発見(写真左)
 13時50分頃、ミズナラの木を網で叩いたところ落下してきました。体長は、約52ミリです。
今年初めての成虫採集です。右の後翅が左にかぶさっていましたが、完全な成虫です。

シラキ30号の発見
 14時08分頃、コナラの木を網ですくっているときに落下してきました。体長は、約42ミリです。
6令幼虫で、前胸と中胸の背面に赤紫色が浮かび上がっていて、後翅も腹部から浮き上がり、色も濃くなっています。羽化がかなり近いと思われます。
そのままにしていたところ、素早くコナラの幹を登り始め、あっという間に数メートルの高さにまで登っていきました。動きはかなり素早いです。

シラキ31号の発見
 14時15分頃、ミズナラの木を網ですくっているときに落下してきました。体長は、約42ミリです。
6令幼虫で、背面が赤紫色になっていないので、6令中期と思われます。

シラキ32号(成虫)の発見
 14時25分頃、ミズナラの高さ2メートルくらいの葉の上に静止している成虫を発見しました。
左後翅が右にかぶさっていて、やや羽化不全気味でした。

シラキ33号(成虫)の発見(写真中)
 14時47分頃、ミズナラの下に生えていた下草の上で、擬態のポーズをとって静止しているところを見つけました。
 落下した6令のシラキ30号が、すぐに木の上に登っていったにもかかわらず、この33号は、下草から離れようとはしませんでした。1時間後に見たときにも同じ場所で静止していました。
産卵時期に下草などに群れている状態の始まりかもしれません。

シラキ34号(成虫)の発見(写真右)
 15時13分頃、笹の葉裏にぶら下がっているシラキ34号を発見しました。良く見ると、羽化殻にぶら下がっています。地上から50センチくらいの笹の葉裏で羽化しているというのは、初めての発見です。このような場所で、最後の羽化が行われるのか、たまたま落下してそのまま羽化したのか、興味あるところです。
残念なことにこの個体は、触覚と前肢がうまく殻から出ることができず、羽化不全でした。

シラキ18号の羽化
8月6日に6令で採集したシラキ18号が羽化しました。
昨日、8月6日に6令採集のシラキ21号・22号・23号がそろって羽化しているので、8月6日採集の6令幼虫は全て羽化したことになります。


2008年8月13日(水)
シラキトビナナフシが産卵を開始
シラキトビナナフシの成虫 シラキトビナナフシの6令幼虫 シラキトビナナフシの卵
 今日も、シラキトビナナフシの成虫と6令幼虫を採集しました。

シラキ35号の発見(写真左)
 コナラの高さ5mくらいの葉裏に止まっているところを発見しました。体長が約52ミリの成虫です。

シラキ36号と37号の発見
 ミズナラの木の目線くらいの高さに静止しているところを発見しました。36号(写真中)と37号は隣り合ったミズナラにそれぞれいました。どちらも6令幼虫の後期で、羽化が近いと思われます。
体長は、36号が約42ミリ、37号が約41ミリです。

シラキ6号の産卵(写真右)
 飼育中の個体の中で一番最初に羽化したシラキ6号が産卵を開始しました。
6月21日に2令で採集してから、8月3日に羽化し、羽化から10日後の本日産卵を始めました。
ケースの中には、卵が3個だけでしたが、これからどんどん産卵してくれると思います。


2008年8月16日(土)
シラキトビナナフシの成虫と6令幼虫を発見
シラキ38号(成虫) シラキ39号(6令幼虫) シラキ42号(6令幼虫)
 今日は、シラキトビナナフシの成虫3頭と6令幼虫2頭を発見しました。

シラキ38号の発見(写真左)
 コナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約50ミリの成虫。

シラキ39号の発見(写真中)
 同じくコナラの木をスイープしていて落下してきました。体長は約40ミリの6令幼虫の後期のようです。

シラキ40号の発見
 ミズナラの木の高さ1.5メートルくらいの葉に静止しているところを発見しました。体長が約47ミリくらいの成虫です。

シラキ41号の発見
 ミズナラの木の下に生えている潅木の葉に止まっているところを発見しました。体長が約50ミリくらいの成虫です。

シラキ42号の発見(写真右)
 ミズナラの木の高さ1.5メートルくらいの葉に静止しているところを発見しました。体長が約40ミリくらいの6令幼虫です。

シラキトビナナフシの卵を回収 54個
 飼育中のシラキトビナナフシのエサ交換の時に卵を回収しました。
シラキ1号と11号 12個
シラキ3号と4号  14個
シラキ5号と6号  16個
シラキ12号     6個
シラキ14号     4個
シラキ17号     2個
  合計       54個


2008年8月17日(日)
シラキ13号の羽化
 飼育中のシラキ13号が午前0時20分頃から羽化し始めました。飼育している個体の中で一番最後の羽化になります。

 葉の裏につかまって羽化を開始したのですが、低すぎて下につかえてぶら下がることが出来なくなりました。すぐにケースを斜めにして羽化を継続させたのですが、いったん静止した後で起き上がる時にケースの側面が邪魔になりうまく葉につかまることが出来ず下に落ちてしまいました。
 何とか葉の裏まで自力で登ってきて翅を伸ばし始め無事に羽化を完了させることが出来ました。
後翅もうまく伸びきり羽化不全にはなりませんでした。


2008年8月23日(土)
シラキトビナナフシの成虫を発見
 今日は、シラキトビナナフシの成虫を3頭発見しました。

シラキ43号の発見(写真左)
 ミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約51ミリの成虫。

シラキ44号の発見(写真中)
 別のミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約49ミリの成虫。

シラキ45号の発見(写真右)
 シラキ44号を採集したのと同じミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約52ミリの成虫。

シラキトビナナフシの卵を回収 今回467個 総計521個
 飼育中のシラキトビナナフシのエサ交換の時に卵を回収しました。
シラキ1号と11号 53個
シラキ3号と4号  85個
シラキ5号と6号  48個
シラキ7号と15号 51個
シラキ9号      3個
シラキ10号    15個
シラキ12号    27個
シラキ13号     0個
シラキ14号    26個
シラキ16号    28個
シラキ17号    34個
シラキ18号    19個
シラキ19号    21個
20号〜23号   57個
  合計      467個



2008年8月26日(火)
シラキトビナナフシの成虫を発見
 最近は天気がぐずついています。最高気温も20度を切るようになり、最低気温は15度くらいまで下がっています。林の中には秋の気配が漂っています。
発見できるシラキトビナナフシは成虫ばかりとなっています。すでに腹部をパンパンに膨らませているので、産卵を開始しているようです。

シラキ46号の発見(写真左)
 ミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約49ミリの成虫。

シラキ47号の発見(写真中)
 別のミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。体長が約51ミリの成虫。

シラキ48号の発見(写真右)
 今まで発見したことのないミズナラの木をスイープしていたところ、落下してきました。
体長が約49ミリの成虫。

昨年の今日、初めてシラキトビナナフシを発見しました。ちょうど1年たったことになります。
昨年は猛暑続きで、この時期も夏のような暑さでした。
昨年は笹や下草などにシラキトビナナフシが数十匹ほど群れていたのですが、今日確認したところ下草に群れている状況はありませんでした。


2008年8月30日(土)
シラキトビナナフシの成虫たち
シラキトビナナフシ成虫 笹の上のシラキトビナナフシ成虫 葉を食べているシラキトビナナフシ
シラキ49号〜シラキ59号を発見
 野外のシラキトビナナフシたちは、腹部を膨らませて産卵の最中です。この日は、夕方で薄暗いにもかかわらず1時間くらいで成虫を11頭発見することができました。見られる場所は、いずれもミズナラの木の目線あたりの高さやミズナラの幼木、下に生えている笹の葉など低い部分です。

シラキトビナナフシの卵を回収 今回746個 総計1267個
 飼育中のシラキトビナナフシのエサ交換の時に卵を回収しました。


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