Phraortes illepidus エダナナフシの飼育記録 bP | ||
(2010年6月17日〜2010年12月29日) |
エダナナフシの記録 日本のナナフシ:エダナナフシ | |
飼育記録2 |
このページでは、エダナナフシの飼育中の観察について記録していきます。
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2010年6月17日(木) | ||
エダナナフシがやって来ました | ||
エダナナフシの幼虫が来ました 本日、愛知県のナナフシ愛好家の方からエダナナフシの幼虫を10頭いただきました。 産地は、愛知県知多半島になります。 ナナフシモドキに似ていますが、エダナナフシは触覚が前肢をわずかに越えるほどの長さがあり、ナナフシモドキの短い触覚とは区別がつきます。 幼虫の体長は次の通りです。(初めての飼育になるので、令数は良く分かりません。) @体長58ミリ(全伸長87ミリ):1頭 A体長52ミリ:1頭 B体長44ミリ(全伸長66ミリ):2頭 C体長40ミリ〜43ミリ:5頭 D体長30ミリ:1頭 エサには、クリの若葉を与えてみました。 直ぐに食いついた個体がいたので、大丈夫そうです。 | ||
2010年6月18日(金) | ||
エダナナフシの様子 | ||
エダナナフシはクリの葉を食べています 一日が経って、エダナナフシはクリの若葉を食べています。 食痕が大きくついていますし、糞もたくさん落ちているので、無事にエサを食べているようです。 | ||
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2010年6月30日(水) | ||
エダナナフシが大きくなりました | ||
エダナナフシが大きくなりました エダナナフシは、クリの葉を食べながら順調に成長しているようです。 幼虫の体長は次の通りです。(初めての飼育になるので、令数は良く分かりません。) @体長約82ミリ:2頭・・・・成虫なのかもしれません? A体長約62ミリ:1頭 B体長約56ミリ:3頭 C体長約41ミリ:2頭 D死亡:2頭 体長が約82ミリの個体の頭部には、角のような2つの突起が見られます。(画像:左) | ||
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2010年7月6日(火) | ||
エダナナフシが成虫になりました(メス) | ||
エダナナフシが成虫になりました エダナナフシは、メスの1頭が成虫になったようです。羽がないので、はっきりと成虫になったかどうか分からなかったのですが、胸部の側面に赤褐色の帯がはっきりと見られるので成虫とわかります。 体長は次の通りです。(初めての飼育になるので、令数は良く分かりません。) @体長約104ミリ:メス成虫 A体長約82ミリ:1頭 B体長約71〜73ミリ:2頭 C体長約61〜63ミリ:2頭 メスの個体の頭部には、角のような2つの突起が見られます。(画像:右) | ||
2010年7月9日(金) | ||
エダナナフシが成虫になりました(オス) | ||
エダナナフシが成虫になりました エダナナフシは、オスの3頭が成虫になったようです。胸部の側面に赤褐色の帯がはっきりと見られます。メスに比べるとオスは、体が細くなっています。 残念ながら60ミリ台の1頭が死亡していました。 今後は、産卵が楽しみです。 |
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2010年7月13日(火) | ||
エダナナフシが産卵しました | ||
エダナナフシが産卵しました エダナナフシは、メスの3頭、オスの2頭、計5頭が成虫になっています。 胸部の側面に赤褐色の帯は、一段と鮮やかになりました。(画像:左) 体長は次の通りです。(初めての飼育になるので、令数は良く分かりません。) @メス成虫の1頭:体長約104ミリ(全伸長約152ミリ) Aオス成虫の1頭:体長約76ミリ(全伸長約128ミリ) 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵がありました。(画像:中・右) 茶褐色で、楕円形をしています。長径は約3ミリほどです。 蓋帽がちょこんとついていますが、日本産ナナフシでこの蓋帽が付いているのはエダナナフシの仲間だけです。 回収できたのは3個だけなので、産卵が始まったばかりと思われます。 オスとメスはしきりに交尾を行っているので、産卵数は今後増えると思います。 | ||
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2010年7月22日(木) | ||
エダナナフシの産卵(2) | ||
エダナナフシの産卵(2) エダナナフシは、メスの3頭、オスの2頭、計5頭が成虫になっています。 胸部の側面に赤褐色の帯は、一段と鮮やかになりました。 オス個体の左中肢は、短いですが、無事に再生してきています。(画像:左) 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵が71個ありました。(画像:中・右) オスとメスはしきりに交尾を行っているので、産卵数は今後増えると思います。 | ||
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2010年7月31日(土) | ||
エダナナフシの産卵(3) | ||
エダナナフシの産卵(3) エダナナフシは、メスの3頭、オスの2頭、計5頭が無事にしています。 大きなメスと小さなオスが、いつも交尾をしています。(画像:左) オスの尾端からは、緑色の袋状のものが見えています。おそらく精包ではないかと思います。 メスから離れてしばらく経つと、緑色の袋はしまいこまれていきました。(画像:中) 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵が114個ありました。(画像:右) この間、エサにはクリの葉を与えてきたのですが、キイチゴの葉も与えてみました。 | ||
2010年8月9日(月) | ||
エダナナフシの産卵(4) | ||
エダナナフシの産卵(4) 室温35度でも、エダナナフシは、メスの3頭、オスの2頭、計5頭が無事にしています。 大きなメスと小さなオスは、、いつも交尾をしています。 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵が130個ありました。 |
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2010年8月16日(月) | ||
エダナナフシの産卵(5) | ||
エダナナフシの産卵(5) 連日のように30度を超えていますが、エダナナフシは、メスの3頭、オスの2頭、計5頭が無事です。 大きなメスと小さなオスが、いつも交尾をしています。(画像:左) エダナナフシ♀は、体長が100ミリ前後もあるので、食欲も旺盛です。 与えているクリの葉は、真ん中の葉脈以外ほとんどが食べられています。(画像:中) 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵が114個ありました。(画像:右) | ||
2010年8月24日(火) | ||
エダナナフシの産卵(6) | ||
エダナナフシの産卵(6) 連日の暑さの中、与えていたコナラが枯れ気味になっていました。メスの1頭とオスの1頭が弱っています。特にメスの1頭は、脚が3本もとれてしまっています。(画像:中) この弱っている2頭以外のメス2頭、オス1頭、計3頭は、元気にしています。 飼育ケースの底には、エダナナフシの卵が125個ありました。(画像:右) |
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2010年8月29日(日) | ||
エダナナフシの様子 | ||
最高気温が30度を越えた本日、弱っていたメスの1頭とオスの1頭が死亡していました。 連日の高温でエサのクリの葉も枯れ気味になっていました。 残っているメス2頭、オス1頭、計3頭は、元気にしています。 エサのクリの葉を交換しておきました。 |
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2010年9月15日(水) | ||
エダナナフシの産卵(7) | ||
エダナナフシの産卵(7) 最近になってようやく気温が下がり、朝晩など20度を切るようになりました。日中は25度前後あるので、飼育ケース内は30度を超える温度になっているようです。 メスの2頭とオスの1頭は元気にしています。 体長を測ってみると、メス:102ミリ、メス:92ミリ、オス:75ミリでした。 エダナナフシの卵は、108個ありました。(画像:右) | ||
エダナナフシの卵・・・・・「ナナフシの森」(知多支部)から函館へ | ||
・・・・フアリ型とフナシ型の混生地の環境破壊?・・・・・ | ||
エダナナフシの卵が送られてくる 我家のエダナナフシの産地である愛知県知多半島から、大量にエダナナフシの卵が来ました。 6月にエダナナフシを送ってくれた愛知県のナナフシ愛好家の方(ナナフシの森知多支部)が、現地での生息環境の破壊が激しくて、エダナナフシが絶えてしまいそうだということで、累代飼育のお手伝いをすることになったのです。この環境は、オスのフアリ型とフナシ型の混生地で、大切な環境だったようです。 飼育ではありますが、この卵を大切に育てて行きたいと思っています。 |
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2010年9月30日(木) | ||
エダナナフシの産卵(8) | ||
エダナナフシの産卵(8) 9月21日にメスの1頭とオスの1頭が死亡してしまいました。 現在残っているのは、メスの1頭のみです。体長が92ミリの小さい方のめす。(画像:左・中) エダナナフシの卵は、55個ありました。(画像:右) | ||
2010年10月15日(金) | ||
エダナナフシの産卵(9) | ||
エダナナフシの産卵(9) 現在残っているメス(体長が92ミリ)の1頭は、元気に産卵しています。 エダナナフシの卵は、51個ありました。(合計で697個) |
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2010年10月25日(金) | ||
エダナナフシの産卵(10) | ||
エダナナフシの産卵(10) 現在残っているメス(体長が92ミリ)の1頭は、元気に産卵しています。(画像:右) エダナナフシの卵は、36個ありました。(合計で733個) (画像:左) エダナナフシの蓋帽を見ると、丸く膨らんでいるものと、凹んでいるものがあります。(画像:中) | ||
2010年11月17日(水) | ||
エダナナフシの産卵(11) | ||
エダナナフシの産卵(11) 現在残っているメス(体長が92ミリ)の1頭は、元気に産卵しています。 エダナナフシの卵は、64個ありました。(合計で797個) |
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2010年12月16日(木) | ||
エダナナフシの死 | ||
エダナナフシの死亡 最後まで残っていたメス(体長が92ミリ)の1頭が、死亡していました。 たくさんの卵がありますが、タイワントビナナフシと同居していたので、卵の回収は後日行なうことにします。 |
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2010年12月29日(水) | ||
エダナナフシの産卵(12) | ||
エダナナフシの産卵(12) 12月16日に死亡したメスの卵を回収しました。 エダナナフシの卵は、53個ありました。(合計で850個) |
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すべての成虫が死亡したので、日記は一時休止になります。 | ||
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エダナナフシの観察と飼育は、今後も継続します。