シラキトビナナフシは、長い間にわたって和名があっても学名がありませんでした。
今回、市川顕彦氏と岡田正哉氏によって新種記載が行われ、ついにシラキトビナナフシに学名がつけられました。
シラキトビナナフシの学名は、Micadina fagi Ichikawa & Okada,2008 です。
私がこのことを知ったのは偶然のことでした。学会や同好会には所属していなかったので、この情報は知りませんでしたし、知ってからも図書館や大学などを調べても記載論文が見つかりませんでした。この論文がどうしても読みたくてしかたがありませんでしたが手に入れられないという状況の中で、ホームページ「プラケースワールド」のかまくら虫っこさんとホームページ「自然観察者の日常」のOhrwurmさんの大変親切で丁寧な対応のおかげで読むことが出来るようになりました。
最終的には、著者の市川顕彦氏より記載論文のPDFファイルを送ってもらうことができました。
シラキトビナナフシの記載論文は、日本直翅類学会の学会誌「tettigonia(9)」(2008年3月10日発行:P13〜P31)に掲載されました。
タイトルは次の通りです。
『Review of Japanese species of Micadina Redtenbacher (Phasmatodea, Diapheromeridae),
with description of a new speces』
この論文の表紙は次のようになっています。
(市川氏よりホームページへの表紙部分の掲載の許可をいただいたのですが、そのままでなく写真にとって載せることにしました。また、住所やメールアドレスなどの6箇所については私が線を入れました。)
この論文は英文なので、私の訳し方の間違いなどによって記載内容を損ねるようになったら大変なので詳細については今回ふれないつもりです。
今回、シラキトビナナフシに学名がついたことの次に嬉しかったのは、シラキトビナナフシの分布に北海道も含まれていたことです。今まで胸につかえていたものがこの論文によってすっと消えていきました。
(2008年4月6日 記録)
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シラキトビナナフシの学名については、今後も継続して行きたいと思っています。