Baculum irregulariterdentatum ナナフシモドキの飼育記録 bP | ||
(2009年9月4日〜2010年5月26日) |
日本のナナフシ:ナナフシモドキ |
このページでは、ナナフシモドキの飼育中の観察について記録していきます。
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2009年9月4日(金) | ||
ナナフシモドキの卵 | ||
ナナフシモドキの卵が来ました 本日、静岡県のカマキリなどの昆虫飼育家の方からナナフシモドキの卵をいただきました。 全部で31個あります。 産地は、静岡県熱海市。 卵の長径は約3.5ミリ、短径は約1.5ミリです。 |
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2010年4月1日(木) | ||
ナナフシモドキの孵化 | ||
ナナフシモドキの孵化 保管場所の気温が約18度まで上がった本日、昨年9月4日の卵が2頭孵化していました。 2頭とも卵の殻を付けたままでした。 何とか2頭とも卵の殻から脱出することは出来ましたが、脚と脚がふ節部分でくっついています。 くっついているから卵の殻から脱出出来ないのか、脱出出来ないからくっついてしまうのか、調べたいと思います。 卵は、昨年の9月4日以前に産まれているので、孵化までに冬期間の低温を経て、約7カ月以上かかっています。 |
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2010年4月2日(金) | ||
ナナフシモドキの孵化(2) | ||
ナナフシモドキの孵化(2) 本日は、4頭頭が孵化していました。4頭とも卵殻を付けること無く、脚もつながっていません。 昨日、2頭が卵殻を付けたままでしたので、霧吹きで水分を与えておいたため、無事に孵化出来たのかもしれません。 体長は、約16ミリほどです。触覚が非常に短く、各肢は非常に長くなっています。 |
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2010年4月9日(金) | ||
ナナフシモドキの孵化(3) | ||
ナナフシモドキの孵化(3) 4月1日に孵化を開始したナナフシモドキは、1週間以上たった現在も孵化が続いています。 この間の孵化数は次の通りです。 2010年4月3日(土) 5頭孵化 総孵化数:11頭 2010年4月4日(日) 5頭孵化 総孵化数:16頭 2010年4月5日(月) 4頭孵化 総孵化数:20頭 2010年4月6日(火) 1頭孵化 総孵化数:21頭 2010年4月7日(水) 0頭孵化 総孵化数:21頭 2010年4月8日(木) 4頭孵化 総孵化数:25頭 (画像:左・中・右) 2010年4月9日(金) 1頭孵化 総孵化数:26頭 一番最初に孵化した2頭は、卵の殻から脱出することは出来ましたが、脚と脚がふ節部分でくっついていました。その後、上手く歩くことが出来なかったようで、この2頭とも飼育中に死亡していました。 保管中のケースに水分を与えてからは、孵化は順調にいっています。 |
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2010年4月14日(水) | ||
ナナフシモドキの2令幼虫 | ||
ナナフシモドキが2令に脱皮 4月1日に孵化を開始したナナフシモドキは、10日以上たった現在、数頭が2令幼虫になっています。直接脱皮の場面は見ていませんが、体長が約28ミリ前後あり、初令幼虫とは明らかに大きさが違います。 エサには、桜の葉やシラカシの葉を与えていますが、柔らかい桜の葉が人気があります。 しかし、葉がすぐに枯れ始めるので、気がつくとエサなし状態になっています。 この間、数頭が死亡しているようです。 この間の孵化数総数は、26頭でした。孵化率は、83.9%と高率です。 |
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2010年4月20日(火) | ||
ナナフシモドキの3令幼虫 | ||
4月1日に孵化を開始したナナフシモドキは、最終的に26頭が孵化しました。孵化率は、83.9%と高率です。 その後、エサ不足の不安はありましたが、成長を続けて、体長約37ミリ前後の3令幼虫が見られました。 |
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2010年4月29日(木) | ||
ナナフシモドキの4令幼虫 | ||
ナナフシモドキが4令に脱皮 4月1日に孵化を開始したナナフシモドキは、順調に成長を続けています。 現在、飼育ケース内には、体長約45ミリの4令幼虫が4頭、体長約37ミリの3令幼虫が8頭、体長約28ミリの2令幼虫が1頭の計13頭がいます。 26頭が孵化したのですが、半数になってしまいました。死亡の原因は、ほとんどがエサの葉が枯れてしまったことによるものです。北海道の冬場は、エサを確保することが困難なため(野外にはエサがない)、何らかの工夫(温室でエサの植物を育てておく)が必要です。 (現在は、愛知県のナナフシの愛好家の方に送っていただいています。) |
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2010年5月9日(日) | ||
ナナフシモドキの6令・5令幼虫 | ||
ナナフシモドキが6令・5令に脱皮 4月1日に孵化を開始したナナフシモドキは、順調に成長を続けています。 現在、飼育ケース内には、 体長約64ミリの6令幼虫が1頭、 体長約52ミリ前後の5令幼虫が2頭、 体長約45ミリ前後の4令幼虫が7頭、 体長約37ミリ前後の3令幼虫が3頭、 の計13頭がいます。 ナナフシモドキは、肢が非常に長いのですが、触覚は非常に短くなっています。 成長するにつれて、肢に見られた縞模様は薄くなってきました。 (エサは、静岡県のナナフシの愛好家の方に送っていただいたノイチゴを与えています。) |
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2010年5月25日(火) | ||
ナナフシモドキの死亡 | ||
ナナフシモドキの死亡 エサ不足などを繰り返してきましたが、この間なんとか無事に成長を続けていたナナフシモドキが大量に死亡してしまいました。 5月11日に3頭が死亡(残り10頭)、5月13日に3頭が死亡(残り7頭)、5月16日に3頭が死亡(残り4頭)、5月19日に2頭が死亡(残り2頭)、5月23日に1頭が死亡(残り1頭)。 この間、サクラの葉、ミズナラの葉、シラカシの葉、イチゴの葉、などを与えてきましたが、これだけの数が一気に死亡することから考えて、農薬の付いた葉があったのかもしれません。同じ葉を与えていた、アマミナナフシやタイワントビナナフシでも大量死が起こっています。目に見えないので難しいものです。 現在は、山から採ってきたブナの若葉を与えていますが、残る1頭が無事に成長するといいのですが・・・。 |
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2010年5月26日(水) | ||
ナナフシモドキの死亡 | ||
ナナフシモドキが全滅 最後まで残っていた1頭も、ブナの葉を食べていたので持ちこたえるかと思っていたのですが、本日死亡していました。 左前肢が再生していますが、アマミナナフシと同じような巻き髭状に再生するようです。 |
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これで、孵化した26頭全てが死亡してしまいましたので、飼育は中断です。 |
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ナナフシモドキの観察と飼育は、今後も継続します。