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シラキトビナナフシの小窓(飼育)


シラキトビナナフシの飼い方 シラキトビナナフシはどのように飼うのか?

シラキトビナナフシを入れるケース

 シラキトビナナフシは、卵⇒孵化⇒幼虫⇒脱皮(何回か)⇒成虫⇒産卵、というサイクルを繰り返します。
我家では、成虫を採集してきましたので、幼虫期の飼育は未経験です。しかし、幼虫期に脱皮を行う時には、一定の広さの空間を必要とするはずです。その時期にあわせて、ケースの大きさや、エサの配置を考えることが必要です。

 我家の成虫飼育では、ホームセンターなどで売っているプラスチックの飼育ケースを使用しています。

 大きさは、幅が約27cm×17cm、高さが17cmくらいのものです。これで4頭のシラキトビナナフシを飼っています。

 エサの葉っぱが乾燥して枯れないように、コバエを防ぐセルロイドのふたも使用していますが、湿度の高い時や窓際などの朝晩の温度差がある場所に置いておくと、中に水滴がついて下にひいてあるキッチンペーパーが水浸しになったりします。また、湿度が高すぎると、すぐにふんや卵にカビが生えてきます。乾燥しすぎず、湿りすぎずという状態を作り出すことがなかなか難しいところです。

 成虫飼育なので、脱皮のことを考えずに写真のようにセットしていますが、幼虫の後期ですと、高さが足りないかもしれません。そのような時は、ケースを縦にして、縦長の空間になるようにセットすることが良いかもしれません。

 ケースの底には、キッチンペーパーを敷いておくとふんを取り除く時も、卵を回収する時もとてもやりやすいです。コピー紙でも何でもかまいません。また、湿度の状態もだいたいわかります。


エサの葉をさしておくボトル

 シラキトビナナフシの場合、エサは、ミズナラやコナラ・クリの葉を与えますので、鉢植えなどは置くことが出来ないと思います。

 これらの葉は、野外から小枝ごと採ってきて与えることになります。そのまま放置しておくと1日で葉っぱが干からびてしまいます。水差しに入れることが必要になります。




 我家では、写真のようなクワガタ飼育に使う菌糸ボトルの小さなものを水差しに使っています。
 ふたの部分のプラスチックははずし、ラップで覆いなおし、そこにエサの小枝をさして使います。
 小さなビンでも、プラスッチクのケースでもエサの小枝をさして置けるものなら何でもかまいません。しかし、ラップで口の部分をふさいでおかなければ、産卵した卵が落ちてしまったり、ふんが水に溶けて汚くなったり、水が蒸発してしまったりします。さらに、蒸発が激しいとケースの中に水滴がつくほど湿度が高くなりすぎることにもなります。

毎日の管理の仕方

 エサの葉をよく観察します。小枝を採ってきているので5日くらいで枯れてきます。枯れてきてエサの葉が新鮮でなくなると、シラキトビナナフシはケースの周りやふたの部分にいるようになります。このようになってきたら、新鮮なエサと交換します。また、食欲旺盛でエサの葉がボロボロになるくらい食べてしまった場合も交換します。

 エサを交換する時には、底に敷いてあるキッチンペーパーも交換します。このときに産卵しているなら、卵を回収します。卵は、2mmくらいなのでふんと間違わずに根気強く回収します。回収した卵は大事に保管して次の春の孵化を待ちます。

 あとは、とにかく観察します。黙ってみていると、今まで気がつかなかったシラキトビナナフシの様子が見えてきます。ふたを開けて観察するとケースのふちを歩き回ったり、卵を産む瞬間が見えたり、とにかく毎日見ていても飽きないものです。
 デジカメがあれば、記録にもなりますし、パソコンで拡大してみると、意外な姿が見えてくるものです。 (2007年10月5日記)


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